2018年8月13日

８月の税務・経理・労務

夏祭りへの寄付の処理

夏祭りや地域の納涼イベントなどが開催された場合、その支払いにかかる処理に注意が必要です。

【広告宣伝費となる場合】社名や屋号等の入ったタオルやうちわなどを配る、プログラムや提灯などに協賛として社名等が掲載されるなど不特定多数にアピールする場合。

【交際費となる場合】取引先の納涼イベントに、ビンゴ大会の景品を提供する、協賛金を支払うなど、特定の相手を対象に支払う場合。

【寄付金となる場合】社名などを一切掲載せずに現金の寄付や人員を派遣する場合寄付金となります。経費となる寄付金額は法人の場合は資本金やその年の所得によって限度額が異なります。個人事業主の場合は経費になりません。

税務調査への備え特に、税理士に連絡もなく調査を始める無予告調査には、慌てず、すぐに事務所までご連絡ください。税務職員には税理士に連絡取れるまで外で待たせてください。

８月から11月まで税務調査が本格化します。書類の保管状況など、担当者と十分に打合せをしてください。

パートタイマーやアルバイトのシフト管理 

夏は、帰省や旅行など家庭のイベントが多く予定されるため、予定把握をしておかないと業務が滞ることもあります。十分注意してください。

夏場の健康管理就労環境への配慮に加え、適度な休憩や長時間労働を控えるような注意をしてください。

近年、節電対策から冷房の設定温度を28度にされている事業所も多いようですが、最近の異常な暑さから室内でも熱中症になる事故が多発しています。身体の疲労が蓄積するとうっかりミスや思わぬ事故に結びつきます。

台風等の災害対策

地震や台風などの災害が多発しています。

1. オフィス・工場での水漏れ対策
2. 緊急時の行動基準の明確化と周知徹底
3. 非常用医薬品、非常時必需品の整備
4. 緊急時持ち出し書類などの表示
5. 緊急連絡網・体制の整備

想定外の雨量による水没の危険性のある場合、保険も含め対策を検討する必要があります。台風情報に対する出勤・退勤の基準、通勤途上で電車の運行停止や道路寸断があった場合の連絡方法など多くの課題があります。

携帯電話もつながらない場合の判断基準、出勤できなかった場合の給与の計算方法、出張中の対応など多くの課題が出てきます。

従業員などとも相談しながら、必要な対策を検討しましょう。

また、災害発生時は７日分の待機できる状況を用意するよう指導されています。勤務時間中の場合で家に帰れない場合、職場などで避難生活となることもあり得ます。水や非常用食料、衛生品、簡易トイレなどの用意が必要といわれています。

なお、非常時必需品の整備は、整備した時点で全額経費となります。

夏季休業前の大掃除 

年末は多忙すぎて時間が取りにくいなど、会社によって事情は異なるため、夏季休業前に大掃除を行う企業も増えています。夏季にも行うことで年末清掃の負担を軽くする目的もあるようです。ご検討されてはいかがでしょうか。

介護保険改定について

平成30年８月から高所得のサービス利用者の自己負担を２割から３割に引き上げることになりました。ただし、月額４万４４００円の負担上限が設定されています。基準となる所得は２２０万円です。